仮想通貨FXは、レバレッジをかけられることから人気となっています。
仮想通貨FXを扱う取引所の中には、レバレッジが100倍を超えるところもあります。
このようなハイレバレッジがかけられる仮想通貨FXでは、狙える利益が倍増することから、特に人気を集めています。
仮想通貨FXの取引所選びにおいて、取引所ごとのレバレッジは重要事項になります。
そこで、仮想通貨FXの概要から、レバレッジ100倍以上の取引所の紹介までを行っていきます。
まずは、仮想通貨FXについて、簡単に説明します。
仮想通貨FXとは
仮想通貨FXとは、ポジションの取得、清算により生じた差額を受け取る取引のことです。
仮想通貨FXでは、担保として証拠金を預け入れることにより、取引所の資金や仮想通貨を利用することができます。
では、仮想通貨FXと現物取引の違いを見ていきましょう。
仮想通貨FXと現物取引の違い
現物での仮想通貨の取引では、自己資金を使って仮想通貨を購入し、所有します。
その後、所有している仮想通貨を売却することにより、売却金を受け取ります。
現物取引では、この行為を繰り返します。
では、仮想通貨FXの場合は、取引がどのように異なるのでしょうか。
証拠金が必要
仮想通貨FXを始めるにあたり、担保として証拠金が必要となります。
仮想通貨FXは、取引所のお金または仮想通貨を使って、取引を行います。
つまり、取引所の資金を使うための担保として、証拠金が必要なのです。
仮想通貨FXでは、証拠金の金額と同等の資金または所定の倍率をかけた資金を扱えます。
必要となる証拠金の金額は、取引をする暗号資産および取引所によって異なります。
仮想通貨を所有しない
仮想通貨FXの取引においては、仮想通貨の購入時に自己資金は使いません。
仮想通貨FXは、取引所の資金を利用して、仮想通貨を購入します。
このとき、仮想通貨を購入したものの、自分が仮想通貨を所有することはありません。
このような状態を、「買いポジションをとる」、または「買い建てる」といいます。
その後、自己が所有していない仮想通貨を売却することにより、差額を受け取ります。
このことを、「買いポジションを清算する」といいます。
つまり、仮想通貨FXでは、仮想通貨を所有することなく、また自己資金を使うことなく、取引結果に応じた差額を受け取ります。
このことを差金決済といいます。
このとき、損失が生じていれば、担保としている証拠金、つまり自己資金から引かれます。
空売りができる
仮想通貨FXでは、取引所の仮想通貨を売ることにより、売りポジションをとることができます。
その後、仮想通貨を買い戻すことにより、売りポジションを清算し、差額を受け取ります。
このような、売りポジションをとる取引のことを、空売りといいます。
このとき、買い戻しに要した金額が、売った金額よりも高い場合は、自己資金から引かれます。
仮想通貨FXにおいては、空売りができることから、価格が下落しそうなときにも利益を得るチャンスがあります。
レバレッジがかけられる
仮想通貨FXでは、証拠金にレバレッジをかけて、扱える資金を増やすことができます。
レバレッジがかけられることが、仮想通貨FXの最大のメリットです。
では、レバレッジについて説明していきます。
レバレッジとは
レバレッジは、てこの原理という意味をもちます。
仮想通貨FXにおけるレバレッジとは、証拠金にかける倍率のことです。証拠金にレバレッジをかけた金額が、扱える資金量となります。
レバレッジの大きさと証拠金
レバレッジの大きさに応じて、必要となる証拠金の金額が変動します。
一般的に、レバレッジが大きくなるほど、必要な証拠金は少なくなります。
たとえば、レバレッジが2倍の場合は、証拠金が500万円必要なのに対して、レバレッジが100倍であれば、証拠金は10万円で済みます。
このように、大きなレバレッジをかけられるほど、仮想通貨FXに必要な資金が少なく済むことから、レバレッジが高いことは魅力となります。
続いて、レバレッジのメリットを見ていきましょう。
レバレッジをかけるメリット
レバレッジをかける最大のメリットは、少ない資金で大きな利益が得られる可能性があることです。
仮想通貨FXでは、レバレッジをかけると、証拠金の数倍もの資金を扱うことができます。
100倍のレバレッジをかけると、証拠金の100倍の資金を動かせます。
つまり、レバレッジがない場合と100倍の場合とを比べると、利益に100倍の差が生じます。
仮想通貨FXにおいては、扱える資金が多ければ多いほど、ポジションが大きくとれて、得られる利益も大きくなります。
レバレッジをかけるデメリット
レバレッジをかけることにはデメリットもあります。
仮想通貨FXでは、レバレッジによって大きくとったポジションに、損失が出た場合には、清算時の損失額も大きくなります。
メリットの逆のパターンで、レバレッジがない場合と100倍の場合を比べると、損失に100倍の差が出ることになります。
レバレッジが100倍のようなハイレバレッジ取引では、損失額が証拠金の金額を上回り、借金を負ってしまうこともあります。
レバレッジが高ければ、それだけ慎重になることが大切です。
次に、国内取引所の仮想通貨FXにおいて、どのくらいのレバレッジがかけられるかを見ていきましょう。
国内取引所のレバレッジ
国内取引所の仮想通貨FXにおけるレバレッジは、2倍とされています。
これは、令和2年5月に施行された金融商品取引法(金商法)の改正によるものです。
金商法の改正以前では、仮想通貨FXにおけるレバレッジ規制はなく、取引所のよってさまざまな倍率がありました。
しかし、仮想通貨FXにおいて、仮想通貨の値動きが激しいことから、消費者にとって危険であると判断されました。
そこで、消費者保護の観点から、金商法の改正に至り、現状の国内取引所におけるレバレッジを、2倍とすることとしました。
では、海外取引所のレバレッジは、どのくらいになっているのかを見ていきましょう。
海外取引所でのレバレッジ
海外取引所での仮想通貨FXにおけるレバレッジは、さまざまです。
海外取引所の中には、100倍以上のハイレバレッジ取引が可能な取引所もあります。
ここでは、100倍以上のレバレッジがかけられる取引所を紹介していきます。
レバレッジ100倍
まずはレバレッジ100倍の取引所です。
Bybit(バイビット)
Bybitは、日本語への対応がされており、利用しやすくなっています。
レバレッジ取引が可能な通貨数は、8種類です。
BaseFEX(ベースエフイーエックス)
BaseFEXは、セイシェル共和国を拠点としています。
BaseFEXも、日本語に対応しています。
レバレッジ取引可能な通貨数は6種類です。
レバレッジ101倍
続いて、100倍から少し増えた、レバレッジ101倍です。
FTX(エフティーエックス)
FTXは、2019年に創業されました。
FTXは、後発の仮想通貨取引所ですが、ユニークな取り組みを行う取引所ということから、世界からの注目度が高いです。
ホームページの日本語はGoogle翻訳で対応しているものの、不自然な部分も見受けられます。
レバレッジ取引に対応している通貨数は、40種類ほどです。
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レバレッジ125倍
次は、レバレッジ125倍です。
Binance(バイナンス)
Binanceは、2017年に設立され、マルタ共和国を拠点としています。
Binanceの出来高は、世界1位となっており、流動性が高い取引所です。
Binanceは、日本語対応しているものの、金融庁から日本語表記を停止するよう警告を受けており、今後の対応に注意が必要です。
Binanceは、世界最大級の仮想通貨取引所との評判を得ています。 しかし日本においては、金融庁の認可を受けていない未登録業者であることから、日本居住者に対してのサービス提供は認められておらず、その利用を金融庁は推奨していないことから[…]
MEXC
MEXC(エムイーエックスシー)は、シンガポールで創業されました。
MEXCも、日本語に対応しているものの、一部のページでは英語表記となっています。
レバレッジ取引できる通貨数は、600種類以上と、豊富な量が準備されています。
レバレッジ500倍
続いて、レバレッジが500倍の取引所です。
CryptoGT
CryptoGT(クリプトジーティー)は、キプロス共和国にて2018年に設立されました。
CryptoGTでレバレッジ取引できる通貨数は、7種類となっています。
CryptoGTは、日本語に対応しています。
「CryptoGT(クリプトGT)ってどんな取引所?」 「CryptoGT(クリプトGT)の評判を知りたい」 上記のようにCryptoGTに興味を持っているものの、どんな取引所か分からないため利用するか迷っている人がいると思います。[…]
レバレッジ888倍
最後は、なんと脅威のレバレッジ888倍です。
Bitterz
Bitterz(ビッターズ)は、2020年に創業され、セントビンセント・グレナディーン諸島を拠点としています。
Bitterzの取扱い通貨数は5種類ほどで、日本語対応もしています。
レバレッジをかけた取引の注意点
ここまで、ハイレバレッジ取引ができる取引所を紹介してきました。
一方で、ハイレバレッジ取引を行うにあたり、リスクについて慎重に考えることも大切です。
リスクとの付き合い方について説明します。
レバレッジが高くなるとリスクも大きくなる
レバレッジをかけた取引においては、レバレッジに比例して損失額が大きくなるリスクも高いです。
投資は余剰資金で行うことが基本ですが、100倍のようなハイレバレッジ取引を行う際には、さらに余裕をもった取引が求められます。
国内取引所であれば、レバレッジは2倍となっており、比較的低い倍率となっているものの、損失額が証拠金の金額を下回ると借金となってしまいます。
海外取引所は、ゼロカットシステムを採用している取引所もあります。
ゼロカットシステムが採用されていると、証拠金を下回る損失は、取引所が補填してくれます。
海外取引所を利用するなら、ゼロカットシステムを採用している取引所を選びましょう。
海外取引所では、先ほど紹介したような、100倍以上のハイレバレッジ取引ができる取引所もあります。
たとえゼロカットシステムを採用しているとしても、100倍のレバレッジをかけていれば、損失が膨らむスピードも100倍速くなります。
むやみなハイレバレッジ取引は控えましょう。
次に、海外取引所のリスクについて詳しく説明します。
海外取引所のリスク
海外取引所には、メリットだけではなく、リスクも存在します。
海外取引所を利用する場合には、これから紹介するリスクについても把握した上で、利用しましょう。
金融庁の認可を受けていない未登録業者
仮想通貨FXのサービスを日本居住者へ提供するためには、日本の金融庁から認可を受ける必要があります。
認可を受けた業者は、仮想通貨交換業を行う業者として登録されます。
国内取引所と呼ばれる取引所は、登録業者がほとんどです。
一方、海外取引所においては、未登録業者ばかりです。
未登録業者が日本居住者へ営業を行うことは禁止されています。
しかしながら、海外取引所が、日本居住者からの利用を完全に制限するのはむずかしいのが現状です。
海外取引所は、ホームページに日本語を表記しないことや、本人確認の際に日本居住者に対して口座を開設させないなどの対策を行っています。
それでも、英語が読める日本居住者や、本人確認が不要な取引所であれば、日本居住者でも利用が可能となっています。
金融庁は、日本居住者が海外取引所を利用することを推奨していないものの、罰則は設けていません。
このことから、日本居住者であっても、海外取引所を利用する方もいます。
利用が不便になるおそれがある
海外取引所を利用するリスクのひとつは、日本が海外取引所に対して規制を強化した場合に、利用しにくくなり、取引に影響を及ぼす可能性があることです。
たとえば、海外取引所のBinance(バイナンス)においては、日本語で表記していたホームページが金融庁に指摘され、英語表記に変更されたことがあります。
Binanceを利用している日本居住者の中には、英語が読めずに取引に支障が出た方もいます。
金融庁からの規制によっては、取引自体が停止される可能性もあります。
トラブルに巻き込まれるおそれがある
金融庁が日本居住者に対して海外取引所の利用を推奨しないのには理由があります。
海外に拠点を置く海外取引所に対して、日本の法律を適用することがむずかしい場合も出てきます。
登録業者は、セキュリティ面などのあらゆる方面から、顧客の資産を守る対策を施すことが評価され、登録されています。
未登録業者である海外取引所は、このような審査を受けていないことから、登録業者と比べてトラブルが起こる可能性も高くなります。
まとめ
仮想通貨FXにおける、レバレッジ取引の説明を行いました。
金商法の改正により、国内取引所においては、レバレッジが2倍に制限されています。
レバレッジが低いことから、比較的安全に取引を行うことができます。
ただし、証拠金を上回る損失が出た場合は、借金となることから、注意が必要です。
一方、海外取引所では、さまざまなレバレッジが用意されており、倍率が100倍を超える取引所もあります。
100倍を超えるようなハイレバレッジ取引は、大きな利益を狙えることから魅力的であるものの、リスクも大きくなります。
海外取引所を利用する際には、借金を背負わないためにも、ゼロカットシステムを採用している取引所を利用しましょう。
また、海外取引所は、日本の金融庁から認可を受けていない未登録業者がほとんどです。
金融庁は、日本居住者に対して、海外取引所が営業することを禁止しており、日本居住者の利用は推奨していません。
海外取引所の利用は、リスクも高くなることから、注意が必要です。
仮想通貨を取り巻く環境は日々変わりますので、こまめに最新の情報をチェックするようにしましょう。
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